暗号技術 encryption technology 2004 8 25
暗号技術については、日本人は、あまり気にしていませんが、
この技術は、極めて重要な技術です。
外国では、暗号技術を、国家機密や軍事機密にして、保護や開発を行っています。
そこで、今日は、暗号技術の話をしましょう。
暗号には、誰でも理解できるが、誰も解読できない暗号があります。
これは、時間があれば解読できるが、時間がなければ解読できないものです。
たとえば、日本語を使って、暗号を作ることができます。
暗号文章を、現代の日本語ではなく、
源氏物語で使われている古文ような言葉で書いたら、どうなるか。
古文の専門家を連れてきて、解読すれば、問題ないでしょう。
しかし、古文ような言葉で書かれている暗号が、30秒後には蒸発し、
31秒後には、方言である鹿児島弁になってしまったら、どうなりますか。
これでは、時間をかければ解読できた暗号が、時間がないので解読不能となります。
(鹿児島弁は、かなり標準語と異なっていて、普通の人が聞いても理解できません)
このように、暗号文章が、数十秒後には蒸発し、観測不能となり、
次から次へと変わっていけば、解読不能です。
しかし、古文の知識や鹿児島弁の知識がある人にとっては、
20秒もあれば、十分、理解できます。
ここでは、あくまでも、たとえ話として、
言語を、暗号技術の説明として使いましたが、
技術的に、このような仕組みになっている暗号技術が、将来、開発されるでしょう。
それしても、鹿児島弁は難しいのです。
私は、鹿児島が好きで、何度か鹿児島に行っていますが、
それでも、鹿児島弁が解読できなかったのです。